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※1999年より。今はもう本文以外のレイアウトデザイン、コーディング、サイト管理をチビにやってもらっています。ありがとう。



テクニクスTechnicsプリメインアンプSU-V7を直して使う
Technics SU-V7 インテグレーテッドDCアンプ
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SU-V7の外観テクニクスTechnics SU-V7の外観。「オーディオの足跡」には、1980年発売、80W+80Wで「SU-V10で開発されたニュークラスAアンプの技術をベースに、歪理論値=ゼロを実現するリニアフィードバックを搭載することで、さらなる低歪化を図ったインテグレーテッドアンプ」とある。重量は9.5Kg。(写真は保存して開き直すと拡大されます。以下の写真も同様)


【要約】テクニクスTechnicsのプリメインアンプ「SU-V7」の中古品を修理。PHONO基板のオペアンプJRC「NJM4559」を手持ちの「LM4562NA」に交換。また、リレーの松下MATSUSHITA「JC2aDJ-DC24V AR34525」を代替品のオムロンOMRON「G4W-2212P-US-TV5-24VDC」に交換。


【フォノイコライザー部のオペアンプ交換】
「音はでました。」とのみ記されたオークション商品を落札したもの。実物は、レコードプレーヤーを接続したかった僕にとって肝心のPHONO部(フォノイコライザー?)が壊れていて、ぼそぼそとノイズのみ走る。ボリュームを少しずつあげていくとリレー動作音がして停止するという症状だった。悪い情報はあえて記さない出品者だったようだ。あるいはphonoは確めなかったのかもしれない。ただ、アンプの外見はそれほど傷みが目立たずわりときれいで、押しボタンやロータリースイッチの類は一部、最初だけ多少雑音が出たものの数回動かすと収まった程度で、ボリュームはガリ音なしと、PHONO以外に関してはおおむね良好だった。

 「不具合はPHONO部だけ」と、悪い部分が特定できたのは吉と考え、フタを開けて中を確認する。PHONO部は、RCA端子群と一体化された基板だ(本体正面から見て、右サイド後方に縦に取り付けてある)。まあ、確認するといっても素人目にはどこが壊れているかはさっぱりわからないというのが正直なところだったが、とりあえず電解コンデンサでも交換してみればなんとかなるかもしれない(電解コンデンサの劣化による故障というのなら、フォノ基板部に限らず、全コンデンサが同様に経年劣化している可能性があると考えるべきで、つまりは全てのコンデンサを新品に交換するのが安全であるのかもしれないが、そこまでは考えられなかった)、まあついでに、4本のFET(電界効果トランジスタ)2SK170も1本30円と安いものなので一緒に交換してみてもいいかぐらいに、要は深く考えずに(考えてもわからないしネ)進めることにした。さらに、ついでに、PHONO基板をよく見るとオペアンプらしき8ピンのICがひとつあり、その型番(JRC社のNJM4559)をウェブで調べてみると果たしてオペアンプだった。後日、僕のお気に入りの本『サウンド・クリエイターのための電気実用講座』(大塚明著、洋泉社、ISBN:9784896911633。1985年刊行の『ミュージック・エレクトロニクス実用講座』の改訂版)をひっくりかえして確認してみたところ、226ページに、4559は定番のオーディオ用オペアンプ4558の広帯域版と記されていた。幸い、家にオペアンプのストックがあったし、ここをICピンソケット式にし簡単に差し替えできるようにして、場合によってはオペアンプも交換できるようにしてみた。

 交換部品代は秋葉原で千円弱。コンデンサは海神無線(東京ラジオデパート2Fにあるお店)でニチコンMUSE-FineGoldを、ICピンソケットとFET(2SK170)は秋月で購入した。2SK170は秋月ではGRランクしかなかったが、BLランクのほうがよりふさわしい特性のようで、今考えれば、隣の千石電商に2SK170-BLは在庫があったかもしれない。また、うかつにも部品交換作業時にはじめて気づいたのだが、電解コンデンサの3.3μF2本は無極性(バイポーラ)型の電解コンデンサだった。千石にバイポーラのMUSEが売られていたはずだ。が、時すでに遅しで、今回はこれは交換しないですませることにした。ハンダ吸い取り→部品取り除き→新しい部品のハンダ付けという手順で作業を進めるのだが、確かに経年で古臭い雰囲気はあるものの、液漏れや膨張が見られたわけでもなく、コンデンサが本当に劣化しているかどうかは現物を見ても今ひとつはっきりしなかった。トランジスタも同様。ICは多少黒ずんでいたが、それが悪いのかどうかまではわからなかったので、まずはピンソケットに最初の4559をそのまま挿す。ようやく交換を終了し、仮組みして電源を入れ、スピーカー破損をおそれるゆえ安物のヘッドフォンをつなげて試してみることにした。

 ところが、結果は部品交換前とまったく変わらず、ぼこぼこと悪い音がなるばかり。残念ながら、コンデンサの交換はどうも空振りだったようだ。そこで次は、例のオペアンプを、元々のNJM4559から手持ちのLM4562NA(ナショナル・セミコンダクター社製)に挿しかえ、再度電源を入れてみると、なんと今度は見事、しーんとしたままノイズが走らなくなった。

 これはもしや成功かと、試しにレコードプレーヤーを接続し、怖いのでスピーカーではなくヘッドフォンをつなげて、フィンランドの宗教音楽のレコードをかけてみると、すてきにも、20年ぶりに清らかな歌声が流れてき、しばらく聴きひたったのだった。つまるところ、オペアンプの故障が原因ということで決着したわけだ。が、ではなぜオペアンプがやられたのか、根本の原因はまったく不明なままである。おっかなびっくり、使い続けていくしかない。オペアンプLM4562NAは秋月で250円。(2010年1月記す)



SU-V7の中身(保存すると拡大されます)SU-V7のフタを開けたところ。PHONO基板は画面右端上。


SU-V7のPHONO基板のクローズアップSU-V7のPHONO基板のクローズアップ。金色の電解コンデンサがニチコンMUSEファインゴールド。写真中央下の紫色の電解コンは元々の(交換しなかった)無極性のもの。中央のICがソケットに差し交換したオペアンプLM4562NA。「4562」は前述の『サウンドクリエイターのための…』によれば4558のローノイズ版とある。ナショナルセミコンダクタのLM4562のデータシートには、「超低歪み、低ノイズ、高スルーレート」と記されている。ソケット式にしたので、他のオペアンプに差し替えることもできる。


交換した古いパーツSU-V7から取り外した古いパーツ群。トランジスタは2SK170V×4、ICはJRC4559DS。コンデンサは6.3V・2200μF×2、25V・47μF×2、50V・1μF×2。全て松下製か(ロゴマークが三角印)。交換しなかった無極性電解コンデンサは25V・3.3μF×2。



【リレー交換】(2012年2月 追記)
 最近突然現れた症状だが、音楽をかけているうちにいつのまにか音が途切れてしまうようになった。なぜだろう。とりあえずインターネットであれこれ調べてみたが、どうもはっきりしない。可能性のありそうな記事は(やはりと言うべきか)リレーの劣化が原因というもの。それも不確かではあるが、何もしないよりもよいということで、とりあえず(いつも「とりあえず」だが)、リレーを交換してみようと思った。

 SU-V7の上蓋を久しぶりに開け、元々付いているリレーを覗いてみるとケース側面に「MATSUSHITA / JC2aDJ-DC24V / AR34525」と印刷されている。だが、インターネットで検索すると、松下の「JC2aD」というリレーの記事はいくつか出てくるけれど、「J」付きの「JC2aDJ」は1件もヒットしない。しかたがなく「JC2aD」を読むと、互換品としてオムロンOMRON製の「G4W-2212P-US-TV5-24VDC」が使えると述べた記事が数件あった。しかし、松下「JC2aDJ-DC24V」は規格が5A125VAC/5A30VDCとあるのに対し、オムロン「G4W-2212P-US-TV5-24VDC」は10A250VAC/10A24VDCとオムロンの方が耐性が強い。これは上位互換と考えてよいものだろうか? 5A以上、125Vの電気が流れた場合、オムロンのこのリレーなら耐えてしまえるが、アンプの回路としては、まずくはないだろうか(他のパーツが、過電流・過電圧によっていずれ壊れるのではないか)? よくわからない。

 で、交換したところ、音切れの症状は解消され、いまのところは、問題なく動作している。


SU-V7の底面SU-V7をひっくり返した図。写真左半分の底板を4本のネジを外して開けると、リレーを交換するための基板のはんだ面にアクセスできる。


リレー「MATSUSHITA JC2aDJ-DC24V」(左)と「OMRON G4W-2212P-US-TV5-24VDC」(右)リレー。左がSU-V7から取り外した「MATSUSHITA JC2aDJ-DC24V」で、右が新しく取り付ける「OMRON G4W-2212P-US-TV5-24VDC」。印刷されたそれぞれの定格の違いに注意。なお、オムロンの「G4W-2212P-US-TV5-24VDC」の購入については、僕の知っている範囲でいうと次の3店。まずは秋葉原、駅の電気街口改札を出てすぐの総武線高架下の電気街ラジオセンターにある田中無線電機パーツ部店がお気に入り。通常在庫はないが、お取り寄せ(3営業日)で税込567円(通販可。送料735円、代引き手終了315円)。2店目は同じ秋葉原電気街ラジオセンターにある三栄電波で、価格は税込690円と田中無線電機より120円も高いが、通常在庫があるので急いでいる方は検討してよいかもしれない(通販可。代引き手数料は420円。送料は先払いなら送料500円、代引きの場合の送料は不明(佐川急便の着払い料金体系じ準じる))。3店目は実店舗ではないがオムロン自身による通販サイト「オムロンFAストア」。税込690円、送料525円。クレジットカード払いもコンビニ後払いもできて便利。代引きもやっていてしかも手数料が無料。(2012年2月現在の情報)


リレー交換したSU-V7の内部全体写真リレー交換後のSU-V7の内部。黄色い矢印の先がリレー。



You Tube 
こんな感じ。雰囲気だけでも。


関連リンク
  • SU-V7情報1(「オーディオの足跡」)
  • SU-V7情報2(「Technics資料館」)
  • SU-V7回路図(英文ユーザーズガイドのpdfファイルのFreeダウンロードサイト)
  • 修理業者によるSU-V7「修理の様子」(ページ1)
  • 修理業者によるSU-V7「修理の様子」(ページ2。PHONOイコライザー基板の裏表写真あり。基板中央付近にオペアンプICが写っている。)

  • OMRONオムロン電子部品情報サイト「OMRON E-WEB」の「パワーリレー G4W-2」
    G4W-2212P-US-TV5のデータシート。2接点「2aタイプ=TV-5」のDC24Vの項を参照。接点材質はAg合金(Cdフリー材)とある。購入するには、ページ内の「オムロンFAストアで購入」ボタンから。
  • 三栄電波ドットコム「リレー検索」ページ
    秋葉原の三栄電波の通販サイト。リレーG4W-2212P-US-TV5に行きつくには、商品=パワー用プリント基板用リレー、接点構成=2a、接点容量最大=10A、コイル電圧=DC24Vにそれぞれチェックを入れるか、もしくは簡便に商品=パワー用プリント基板用リレー、接点構成=2aの2か所のみにチェックを入れて、検索ボタンを押す。秋葉原総武線高架下の実店舗は、年中無休(年末年始を除く)、営業時間は10:30〜18:00。リレーG4W-2212P-US-TV5/24DCVは通常在庫しているようだが、念のため電話(03-3253-1525)で確認したほうがいい。
  • 田中無線電機(株)店舗MAPページ
    田中無線電機の秋葉原の実店舗マップ。「パーツ店」でリレーを扱っている。あいにくG4W-2212P-US-TV5は通常在庫していないが、電話(03-3253-3207)で事前注文して店舗で受け取ることができる。年中無休(年末年始を除く)、営業時間は10時〜19時。(とはいえ、今日18:40に行ってみたら閉まっていた)
  • 「東京秋葉原ラジオモール」の「秋葉原周辺店舗一覧/MAP」ページ
    秋葉原駅総武線高架下の電気街のマップと店舗情報が載っている。高架下の電気街は「ラジオセンター」と呼ぶんだとばかり思っていたがこれを見ると、「ラジオストアー」「ラジオセンター」「電波会館」に3分割されていて、三栄電波は「ラジオセンター」に属し、田中無線電機は「電波会館」に属しているようだ。


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